2017年 01月 11日
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冬に悪化する関節痛対策。痛みの原因を知って予防しよう!

冬場、気温が低くなると悩む人が多くなる関節症。
関節の痛みは、毎日行う身体動作に支障をきたします。痛みは腰や肩などさまざまな部位に出ますが、特にひざは全身の体重がかかりやすく、立つ、座る、歩く、階段を昇降するなどの際に大きく負担がかかってしまいます。関節痛の原因と対処法について詳しく見ていきましょう。
冬の関節痛はなぜ起こる?
どうして冬になると関節痛の痛みが増すのでしょうか?
原因はいろいろありますが、寒い時期に関節痛が増す原因は、主に2つ考えられます。
ひとつめは血行不良です。気温が低くなると血管が収縮し、血行が悪くなります。血行が悪くなると、関節に血液が行きわたりにくくなって関節痛の症状が出てしまうのです。
ふたつめは運動不足です。冬は寒いので、体を動かす機会が減りますよね。運動不足が続くと、筋肉や関節が硬くなります。それで、体を動かしたときに痛みを感じるようになるのです。
冬の関節痛を「寒い日は仕方がない」とあきらめて放置していると、季節的の一時的な痛みもやがて慢性の痛みになる可能性もありますので注意しましょう。
関節痛を和らげる方法とは
冬ならではの血行不良による関節痛を和らげるには、温めることが最も効果的です。関節を温めると血管が広がり、血流が良くなって痛みが和らぎます。また、痛みが出にくくなるように、腰であれば腰痛ベルトやコルセット、膝や肩であればサポーターなどを使用するのもよいでしょう。
ただし、関節が腫れているなど、炎症が起きているときに温めるのは逆効果です。関節が熱を持っているとき、温めて関節痛がひどくなってしまったときは、すみやかに整形外科などを受診することをおすすめします。
関節痛を予防するための対処法は?
突然ですが、クイズです。
膝や股関節の痛みを和らげるのに必要な成分はどれでしょうか?
A:カルシウム B:ビタミンK C:グルコース D:グルコサミン
正解は D:グルコサミン です。
グルコサミンは軟骨を構成する成分のひとつです。ブドウ糖とアミノ酸からなるアミノ糖という物質を構成しています。
すり減った軟骨を修復して関節痛を和らげる効果があります。グルコサミンは体内で合成可能な成分ですが、年齢とともに合成できる量が減少。そのため、高齢になると関節でクッションの役割を果たしていた軟骨がすり減り、骨同士が直接摩擦して痛みにつながるのです。痛みから、関節の動きが制限され、日常生活に支障をきたす人もいます。
寒さが原因ではない関節痛もある。症状に要注意!
関節痛は、血行不良や運動不足だけが原因で起こるものではありません。他の病気によって起こるものもあります。
血行不良や運動不足が原因の関節痛は、体を動かすと血流が良くなり、ゆっくりと改善していきます。ところが、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、変形性膝関節症が原因で起こる関節痛は、体を動かすことで痛みが悪化してしまいます。
運動をして痛みがひどくなるようなら、早めに整形外科で診察をしてもらいましょう。
体のあちこちの関節に毎日のように痛みを感じるようになると、ちょっと動くのもおっくうになり、日常生活に支障をきたすことになりかねません。日頃から適度なウォーキングなどをして運動不足を解消したり、隙間時間にストレッチをするなどして、普段から関節痛の予防対策をしましょう。関節痛の中には、寒さだけでなくリウマチ・痛風などの病気や加齢から来るものもあるため、おかしいなと感じたらすぐに医療機関を受診してみてください。