2016年 11月 21日
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冷えの原因を知り、冷え性体質から脱却しよう

「真夏のエアコンが効いている室内で、女性が長袖を羽織っている」という様子は、オフィスや飲食店などでよく見られます。冷え性って、女性特有のもので男性は関係ないものなのでしょうか?そもそも冷え性とは、どんな症状なのでしょうか。冷え性の原因と対策を調べてみました。
冷え性を知り、原因を探る
冷え性とは?
「冷えは万病のもと」という言葉は多くの人が耳にしたことがあると思います。「体が冷えていると、さまざまな病気の原因になる」という意味で使われていますが、西洋医学では「冷え」を病気扱いしません。冷えが原因でいろいろな症状を引き起こしてしまうのですが、冷えはその「原因」であって、具体的な病名ではないため、西洋医学では病気扱いはしないのです。しかし、そのままにしておいて良いということはありません。東洋医学では「冷え」は「未病」という、すぐに治すべき病気扱いをしています。体が冷えると、血管が収縮し血流が悪くなります。血流が悪くなることで、体にさまざまな悪い影響を与えてしまいます。健康を維持するためには、できるだけ早く冷えを解消する必要があるのです。
体全体が冷える、指先や足が冷えて冷たくてなかなか温まらない、などという状態が続くことを冷え性と呼びます。
一般的に、冷え性は女性特有の悩みだと考えられていますが、近年では男性にも冷え性が増えてきています。「冷えている」という自覚がなく、冷えが原因による不快症状に悩んでいる人も少なくありません。生活環境の変化から、お年寄りから子どもまで冷え性が増えているのが現状です。
冷え性と低体温は違う?
「冷え性」の人は体温も低いのでしょうか?
平熱が35℃台の人は低体温と呼ばれることがありますが、低体温の人=冷え性かといえば、そうではありません。
冷え性とは、体温とは関係なく指先や足先の末端が冷える、普通の人が寒いと感じない温度なのに寒く感じるなどの症状のことなのです。
冷え性かどうかのチェックポイント
冷えの自覚がない人でも、実は冷え性だった、という場合もあります。冷え性かどうか確認するためのポイントを挙げてみました。
・手先や足先が冷えていて、温まりにくい
・頭痛がすることがある
・顔色が良くない
・目の下のクマが気になる
・冷房が苦手
・体を動かすと、すぐに息切れする
・いつも眠りが浅い
・肩こりが治らない
・朝弱い
・夏場でも汗をあまりかかない。
当てはまるものが多ければ多いほど、冷え性の度合いがひどいということになります。
冷え性の原因
そもそも冷え性になってしまう原因は、何なのでしょうか?
冷え性の原因は一つではありません。主に血流と関係があります。運動不足やきつく締めつける服や靴などが原因で血流が悪くなり、冷えに結び付くことがあります。
また、食べ過ぎも冷えの原因になります。食べ過ぎると消化のために血液が胃腸に集中してしまい、手足の先など体の末端の血液が不足してしまうためです。冷たい飲み物や食べ物の摂り過ぎも体を冷やしてしまう原因となります。
冷え性はなぜ悪い?
冷え性になると、さまざまな不快な症状に悩まされます。肩こりや関節痛、便秘、頭痛、疲労感、めまい、肌荒れなどが挙げられます。重症になると、動脈硬化などの循環器系の病気や静脈瘤なども引き起こす可能性があるので、注意が必要です。
改善方法
冷え性を改善するためには、体の外側から冷えを防ぐ方法と内側から温めていく方法があります。
外から冷えることを防ぐには、暖かい服装をすることはもちろんですが、特に「首元・足元・お腹」の3ヵ所が温まるように意識すると良いでしょう。血流を悪くするような締め付けがない、ゆったりとした服を着ることが大切です。
内側から温める方法は、体を温める性質がある食べ物を積極的に食べることです。根菜類などは体をあたためてくれます。暑い季節が旬の野菜や熱帯地域で採れるフルーツなどは、体を冷やす働きがあるので食べ過ぎない方が良いですね。
また、定期的に運動をすると筋肉量が増え、血流が良くなるため、冷えの解消につながります。
「手足が冷たい」というのも辛いですが、それが原因で多くの不快症状にもつながる冷え性。毎日少しでも体を動かしたり、食べるものに気をつけたりして、冷え性知らずでポカポカ温まる体を作りたいですね。