2016年 10月 19日
総合
総合分類なし
秋に差がつく美白ケア。4大栄養素で体の中から行う紫外線対策

紫外線量で決まる老化現象
シミ、しわ、たるみといった、皮膚の老化現象がどのくらいのスピードで進行するかは、浴びた紫外線の総量が大きく関係してきます。紫外線は皮膚のDNAにダメージをあたえ、コラーゲンを破壊し、シミ・しわの原因になるのです。そして、はっきりと目には見えませんが、少しずつ、でも確実に、老化を進ませています。日々行うケアの差が、後々の「見た目年齢の差」となって表れてくるでしょう。
お肌の大敵!紫外線がシミを作る仕組み
見た目年齢を左右する肌トラブルのひとつ、シミは紫外線の影響を特に受けます。紫外線を浴びると皮膚内でメラニンという色素が生成されます。通常メラニン色素は新陳代謝により肌の表面に押し出され、28日間で垢と一緒に剥がれ落ちるので、肌は元の色に戻ります(ターンオーバー)。しかし、過剰に作られたメラニンが排出しきれなかったり、外的刺激によって生成がとまらなかったりして、ターンオーバーが正常に行われないとシミになってしまいます。
油断は禁物!秋の紫外線対策
シミを作らないためには、紫外線対策を万全にすることが欠かせません。日差しの強い真夏は多くの人が意識して日焼け止めを塗ったり帽子や手袋を着用したり、紫外線を浴びるのを防いでいると思います。では、暑さのピークを抜けた後はいかがでしょう。「もう大丈夫」と油断してはいませんか?
7~8月の紫外線量が一年で最も多いのは確かですが、9月、10月でも真夏の40~70%相当の紫外線が降り注いでいます。秋は行楽シーズンであり、外出する機会が増える傾向にあります。紫外線量は真夏の半分であったとしても、長時間にわたり太陽の光を浴びていればダメージは当然あります。日焼け止めをしっかり塗るなど、秋もきちんと紫外線対策をすることが大切です。
秋美白で日焼けをアフターケア
夏の美白ケアは必須ですが、実は秋になっても引き続きしっかりとしたお手入れを続けることが、美肌のためには効果的なのです。
9月頃から、シミに影響する紫外線B波は、ぐっと減ってきます。また、シミの原因となるメラニン色素の新たな生成も少なくなってきます。そんなわけで、紫外線が少なくなる秋は、美白化粧品のチカラが紫外線に勝つ可能性が高くなってくるというわけです。夏に作られたメラニンをしっかり排出させるケアを行っていれば、徐々に美白効果を感じることができるでしょう。
紫外線によるシミはすぐに表に現れるわけではありません。夏に浴びた紫外線のダメージは肌の中にたまった状態で、徐々に表面に現れてきます。つまり、夏の紫外線の影響が出てくるのは、秋なのです。秋の美白ケアこそが、シミ対策の肝とも言えるでしょう。
日焼け後のアフターケアを成功に導く4大栄養素
紫外線は、メラニンだけでなく肌の中に活性酸素を増やしてしまう作用もあります。活性酸素はシミの生成に加え、コラーゲン破壊やニキビの原因にもなる諸悪の根源。日焼け止めや美白化粧品でのお手入れだけでなく、食事で体内からケアをすることも大切です。
夏の紫外線でダメージを受けた肌が生まれ変わる秋こそ、内側からのケアも効果的。
美白に効果的な4大栄養素をご紹介します。
・ビタミンC
抗酸化物質の代表格であり、皮膚にできた黒色メラニンを無色化する作用があります。万能美容成分と言われており、日焼けダメージだけでなく肌全体の調子を整えてくれる効果があります。ビタミンCは体内に貯蔵されませんので、毎日摂るよう心掛けましょう。
パプリカやピーマン、パセリといった野菜や、レモンや柿、いちごなどの果物に多く含まれています。
・ビタミンE
強い抗酸化作用を持つことで有名です。ターンオーバーを促進させたり、老化の原因となる活性酸素の増加を抑制したりする効果があり、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。植物油や豆類に多く含まれています。
・βカロテン
にんじん、かぼちゃ、ブロッコリー、トマトなど、色鮮やかな緑黄色野菜などに多く含まれ、強い抗酸化力を持つ栄養素です。βカロテンから変換されるビタミンAは、皮膚の新陳代謝を高める作用があるので、美肌を保つためにはβカロテンの適度な摂取が大切です。
・リコピン
トマトに豊富に含まれる、栄養素が高い成分です。メラニンを作るチロシナーゼという酵素を抑える働きがあり、肌の美白に効果的です。リコピンは脂溶性で、熱することで細胞壁が壊れて吸収力が高まる栄養素です。ドレッシングなど良質の油と一緒に、または加熱して摂取する方がより効果が得られます。
内側と外側、両方からの美白ケアで、夏の紫外線ダメージを秋にしっかりケアしましょう。