新しい薬の誕生に欠かせない「治験」
治験とは、販売される前の薬を、複数の人が実際に服用し、その効果や安全性を確かめる試験のこと。厚生労働省では「あらゆる医薬品は、必ず治験が行われたものでなければならない」という決まりを定めています。新しい薬の誕生に欠かせないプロセス、それが治験なのです。
治験に参加する方の安全は、法律によって守られます
治験を行う製薬会社や医師は、GCPと薬事法に基づいて、治験を行わなければなりません。GCPとは、厚生労働省が定めた省令で、正式名称を「医薬品の臨床試験の実施の基準」といいます。治験に参加する方の人権や安全は、法律によってしっかり守られています
治験スケジュール
治験情報
募集要項 | 内容 | 参加期間 | |||
男女 | 20歳~70歳 | フェーズ2 | 脂質異常症(高脂血症)の薬 | 通院10回 | 16週 |
男女 | 20歳~70歳 | フェーズ3 | ドライアイの薬 | 通院5回 | 8週 |
女 | 20歳~75歳 | フェーズ3 | 骨粗しょう症の薬 | 通院16回 | 52週 |
男女 | 20歳~70歳 | フェーズ2 | 不眠症の薬 | 通院12回 | 26週 |
男女 | 20歳~70歳 | フェーズ2 | 糖尿病の薬 | 入院3泊4日 | 6週 |
男女 | 20歳~75歳 | フェーズ2 | 高血圧症の薬 | 通院8回 | 12週 |
男女 | 18歳~70歳 | フェーズ2 | 気管支喘息の薬 | 通院10回 | 12週 |
男女 | 20歳~70歳 | フェーズ2 | 通年性アレルギー性鼻炎の薬 | 通院5回 | 5週 |
男女 | 12歳~64歳 | フェーズ3 | 花粉症の薬 | 通院4回 | 3週 |
インクロムの治験は、平心会に属する以下の3医療機関で行われます。
- ボランティア登録説明会へ
- 説明会は、東京(新宿)と大阪(新大阪、千里中央)で開催しています。
- 健康診断(フェーズ2・3試験のみ)
- フェーズ2・3試験とは、何らかの病気を患っている方を対象に行われる試験です。健康な方が対象のフェーズ1試験に参加される場合、健康診断を受ける必要はありません。
- 治験説明会へ
- 治験の目的、治験薬の効果、治験スケジュールなどについて説明します。
- 治験前のスクリーニング(健康診断)
- 治験への参加に同意
- 治験に参加できる状態であるかを確認します。
- 服薬開始
最先端の新薬を試すことができる
治験に参加すると、開発中の新しい薬を試すことができます。何らかの疾患をもつ方の場合、
これまでの治療では変化しなかった症状が、改善する可能性もあります。
専門医のていねいな診察が受けられる
治験中は、定期的に検査・診察が行われます。治験参加者は、専門医のていねいな診察とアドバイスを、無料で受けることができます。
無料で検査・診察が受けられる
治験中に行われる検査や診察の費用は、すべて製薬会社が負担します。
また、通院のための交通費も、一部製薬会社が負担します。
負担軽減費(協力費)が出る
治験に参加する方には、決められた時間に服薬をしていただいたり、検査や診察のために通院していただいたりする必要があります。そのような制約に対して、1来院につき10,000円程度の負担軽減費が支払われます。
何度も来院する必要がある
治験中は、定期的に検査・診療が行われます。治験内容によっては、何度も来院しなければならないこともあります。参加する方の健康を守り、薬の正しいデータを取るために、ご協力をお願いしています。
規則正しい服薬や来院が義務づけられる
治験中は、正しい時間に服薬することや、決められた日時に来院することなど、指定のルールを守っていただく必要があります。参加する方の健康を守り、薬の正しいデータを取るために、ご協力をお願いしています。
プラセボ(偽薬)を試される可能性がある
治験薬そのものの効果を客観的に調査するため、クスリとしての効果がないプラセボ(偽薬)を処方される可能性があります。
副作用が生じる可能性がある
あらゆる治験薬は、事前に入念なチェックを行い、安全であることが確かめられています。
万が一の副作用が生じた場合は、専門医の適切な治療と、相応の補償を受けることができます。