ボランティアの声

山岡久子さん(70歳)

山岡久子さん 治験参加のきっかけは、夫の薦めでした。

5年ほど前、市の定期健診で体脂肪や血糖値などが高めだと指摘されたとき、ボランティア募集の広告を持ってきて「もし、お前が寝たきりにでもなったら放っておくぞ」なんて脅されたんですよ(笑)。

長女の小学校入学を機に始めたソフトボールを20年間続けていたし、肉体的にきつい服地裁断のパートも20年間続けてきたので、基礎体力には自信がありました。でも、体を動かす分だけお腹が空いて、ちょっと食べ過ぎだったかもしれません。職場の休憩時間に甘いものをつまみ、夕飯にご飯2、3膳をぺろりと平らげていたんですから。

OCROMクリニックで検査を受けたところ、「境界型(糖尿病)」と診断され、すぐに食事療法の本を渡されました。それから約1年半、投薬と並行して食事・運動・排泄の記録をつけることを続けました。46年間つけてきた家計簿と同じように、料理の重さを量って記録し、30分のウォーキングを週2回コツコツと継続。すると体重が徐々に減り、いちばん太っていた頃と比べて8キロも減って、ポッコリお腹がへこんだじゃありませんか。

外食時に薬を飲むのを忘れそうになったり、内容を目分量でメモするのを面倒に思ったこともありますよ。でも、無料でお薬までもらっているのですから、私自身も努力して健康にバク進しなきゃ! 検査のたびに血糖値などの数字が良くなっていくのも励みになりました。

投薬なしで血糖値を正常域にキープできるようになった今、野菜中心の食事と夕方のウォーキングが生活の一部に。健康な体で、ルーシーダットン(ヨガ)や大正琴などの趣味を満喫しています。昨年は夫が胃ガンの手術を受け、今まで以上に夫婦で健康に気を使うようになりました。予防も治療も先手必勝。2人で運動を兼ねたショッピングや国内旅行が楽しめるのも、治験ボランティアで健康に対する「気づき」を得たおかげと感謝しています。