ボランティアの声

寺田正孝さん(66歳)

寺田正孝さん 早いもので、治験ボランティアを始めて3年目に入りました。

根っからの“医者嫌い”だった私が、通院して規則正しく薬を服用しているなんて、我ながらビックリ!自分のためだけでなく、より良い薬がより早く開発されることに協力しているという使命感があるからこその変化だと思います。そんな私を応援して、妻は食事に気を配り、日課のウォーキングに付き合ってくれています。

糖尿病なんて自分には無縁の病気だと高をくくっていたので、歯医者さんから「糖尿で注意されたことはないですか?」と訊かれたときは驚きました。ところが、ひと夏で体重が10キロも減ったり、仕事で3時間ほど面談している間に、やかん1杯を空けるほど喉が渇いたり・・・・・・と、自覚症状が出るように。

勤務先の健康診断でも、「血糖値が高い」と注意され、週1度のペースで近所のクリニックに通いましたが、3、4回で足が遠のいていました。そんなとき、知人が「糖尿病予備軍を対象とした治験ボランティアがある」と教えてくれたんです。

微塵も不安がなかったと言えばウソになりますが、理事長先生や看護師さん、治験コーディネーターの方々が親切に対応してくださり安心感が勝りました。「目が見えにくい」と相談したら、白内障に詳しい眼科を紹介してくれましたし、「腕がしびれる感じがする」と不調を訴えると、「私にも経験がありますが、血行障害でしょう。深刻に考えなくても大丈夫」と体験談を交えて説明してくださいました。妻と二人でインターネットを検索しては、「あぁでもない、こうでもない」と取り越し苦労していたのがウソのようです。

今では、妻も娘も治験ボランティアに登録済み。知人にも紹介するのですが「治験」について知らない人がほとんどなのが残念です。こんなに素晴らしいシステムを、一人でも多くの方に知っていただきたいですね。