ボランティアの声

中内ハツ子さん(68歳)

中内ハツ子さん はじめて治験に参加したのは8年ほど前です。60歳になって、仕事も定年になりましてね、これからは好きなこと、いろいろなことをしようと思ったんです。旅行とかスポーツとか。そのひとつが治験なんですよ。

たまたまです。新聞に治験参加者募集と掲載されていたのを見て興味を持ったんですね。私は健康すぎるというか、病気にならないおばちゃんだったんですよ。若い頃は実業団でハンドボールをやっていましたし、プロゴルファーを目指したこともあります。仕事はキャディーを30年間やりました。自分のカラダをきちんと管理してきたから、治験に関心を抱いたのかもしれません。

高血圧と、今は糖尿病の治験にも入っています。家が近いものですから、まるで病院代わりみたいです。たとえば風邪をひいたら、きちんとケアしてくださるし。データを全部取っていただけるでしょう。それが嬉しいんです、ありがたいなと思って。ですから、実は普通の病院には行ったことがないんですね。

新しいクスリができる、それが誰かの役に立つ、治験にはそういう役目がありますよね。もちろんそれは大切なことですけれども、私はひとりひとりが自分のカラダを知ることも大事だろうと思うんです。治験に参加すると、それが叶うんです。

治験、これからも参加しますよ。楽しいですから。今、私は人生で18番、最終ホールのティーグラウンドに立っているのよって、よく言うんです。結婚とか子育てとか仕事とか、いろいろあってここまで来た。あとは、最後にどういうふうにカップインするかなんですよ。ここまでのスコア? 喜怒哀楽だらけ、波乱万丈ね。