ボランティアの声

蘭 悟さん(63歳)

蘭悟さん 高血圧症の人を対象にした治験に参加しています。初めて参加したのは6年前で、以来、何度か参加しています。

これまでの治験で最も印象的だったのは、眼底写真を撮ったことです。撮影の翌週、ドクターにお願いして写真を見せてもらいました。毛細血管の様子も正常で、気になる点はないとのこと。自分の眼球を写真で見るのは、ふしぎな感じでした(笑)。このほかにも、血液検査、尿検査、心電図測定などを経験しました。いずれも、きちんと検査結果を教えていただき、ドクターに解説していただけるので、とてもためになります。

今の治験では、毎日欠かさず血圧を測っています。私は左腕の血圧が高いようで、ドクターには左腕で測るように指示を受けています。右腕と左腕で血圧が違うなんて、知りませんでした。ドクターとお話をすると、いろいろと勉強になって面白いですね。普通の病院では、のんびりドクターと会話するのは難しいですから、これも治験の魅力のひとつだと思います。

高血圧症は、ほとんど自覚症状がありません。検査をしなければ、自分の体がどうなっているのか分からないのです。自覚症状が出たときに慌てて病院へ行くのではなく、普段から自分の健康状態を知っておくことは、とても大切なことだと思います。1年に1回の人間ドックも良いですが、2週に1回検査ができる治験は、自分の体調に関心がある人には、ぴったりではないでしょうか。

健康や病気について知りたい方や、治験に興味がある方は、まず説明会に参加なさることをお勧めします。そこで「私には向いていない」と感じた方は、無理に参加する必要はありません。そうでない方は、ぜひ治験に参加してみてください。治験は、病気とともにかしこく暮らしていく助けになると思います。
私も、これからも高血圧と上手に付き合いながら、細く長く生活を楽しんでいきたいです。