HbA1c

HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)は、血糖と共に糖尿病の検査として一般的によく用いられ、「エー・ワン・シー」または「グリコヘモグロビン」とも呼ばれています。

HbA1cは、およそ1~2カ月前の血糖のコントロール状態を知るための検査です。HbA1cは、血液中に存在する赤血球に含まれるHb(ヘモグロビン)が、血液中にある糖と結合したものです。血糖値が高くなるとその分多くの血糖がHbに結合するためHbA1cは高くなり、逆に血糖値が低くなるとその分Hbと結合する血糖が少なくなりHbA1cは低くなります。

糖尿病の検査としては血糖がよく用いられますが、血糖の検査は空腹時に採血するのが望ましく採血する前に食事をしていると一時的に高くなってしまいますが、HbA1cの検査は採血する前に食事をしていても、その影響を受けないというメリットがあります。

HbA1cの基準範囲は2013年4月に日本糖尿病学会のガイドラインにより国際標準値であるNGSP値で4.6~6.2%と定められており、糖尿病の診断基準値は同様にNGSP値で6.5%以上に定められています。また、日本糖尿病学会より新たな血糖コントール目標が発表され、2013年6月1日より運用されています。 治験では?
糖尿病患者を対象とした治験では、HbA1cが7.0%~10.0%程度の参加基準が設けられていることがほとんどです。治験では治験薬の効き目を調べることはもちろんですが、安全に治験を実施することも重要ですので、このような基準が設けられています。このように糖尿病と診断されていても治験ボランティアとして参加いただけない場合があります。

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