2016年 10月 10日
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そのムズムズもしかして花粉症?秋の花粉症に要注意!

夏から秋にかけて気温が下がり、鼻水やくしゃみ、微熱といった症状が出た経験はありませんか?「風邪をひいたな~」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。その症状、もしかしたら、この時期特有の「秋の花粉症」かもしれません。花粉症は春のイメージが強いと思います。実は、秋にも花粉が飛散して、アレルギー症状に悩まされている方がいます。
秋の花粉症の症状
具体的にはどのような症状が出てくるのでしょうか?風邪と花粉症を判断するためのポイントとなる症状がいくつかあります。
[花粉症の症状]
・透明なサラサラした鼻水が出る
・1週間以上、くしゃみ・鼻水が続く
・目がかゆくなる
・何度もくしゃみが出て止まらない
・高熱ではなく、微熱が出ている
・晴れた天気の良い日に、症状が顕著になる
症状は春の花粉症と似ていますね。秋の花粉症は、「涼しくなってきたから風邪をひいたんだな」と誤解されやすい点が特徴。花粉症であれば、風邪の治療をしても、良くなるはずはありませんよね。
秋の花粉の種類
秋に飛散する花粉は、いくつか種類があります。春のスギ花粉に比べれば、花粉の飛散量は少ないですが、秋の花粉を飛ばす背の低い草花は、道端などさまざまな場所にあります。秋の花粉は、8月頃から10月頃まで飛散し、ピークを迎えるのは9月頃。種類別に飛散時期を見てみましょう。
・ブタクサ属(キク科)
飛散時期:8月~10月
9月 ピーク
・ヨモギ属(キク科)
飛散時期:7月~11月
9月 ピーク
・カナムグラ(クワ科)
飛散時期:8月~10月
9月 ピーク
・イラクサ(イラクサ科)
飛散時期:9月
このように、秋の花粉症の原因の植物は4種類。ヨモギは全国のいたる場所で見られます。カナムグラは、道端や野原によくあります。花粉の飛散時期や量は、地域や年ごとに変わってきます。秋が近づいて来たら、花粉の飛散状況などをチェックしてみましょう。
花粉症の検査方法
秋の花粉症にご自身やご家族がなっているか、調べることが第一です。花粉症の検査には次のものがあります。
1.鼻水の顕微鏡検査
花粉アレルギーが原因で症状が出ていた場合、鼻水の中に好酸球という細胞が増えます。この検査では、顕微鏡で好酸球の数を調べます。
2.血液検査
血液検査では、アレルギー反応を示す原因物質が分かります。反応する花粉の種類も分かって、「ハウスダストのアレルギーだと思っていたら、ブタクサだった」というケースもあります。
3.鼻の診察
鼻の粘膜の色、鼻水の性質を診ます。花粉症では鼻の粘膜は赤く、ハウスダストが原因では蒼白になることが多いです。
秋の花粉症の予防と対策
基本的には、春の花粉症と同様の予防と対策を行いましょう。花粉が、鼻や口、目につかないようにするのが原則です。帰宅時には、衣服や髪に花粉がついているので、注意してください。
予防策として、飛散状況を調べておきましょう。花粉の飛散状況は、春の花粉ほど取り上げられないものの、インターネット上で地域ごとの情報は公開されているので、チェックできます。
秋は、行楽やスポーツのシーズンで、屋外活動が増えます。紅葉狩りなどでハイキング、ウォーキングには絶好の時期ですが、花粉症の原因となる植物に近づくことになるので、注意が必要です。行くときには、帽子やマスクで対策しましょう。
意外と知られていない、秋の花粉症について紹介しました。風邪と混同して放置しないためにも、一度検査を受けると良いかもしれません。予防や対策をしっかりして、秋の行楽、スポーツシーズンを楽しみたいですね。