2012年 02月 16日
糖尿病
メディマグ.健康相談室
糖尿病の薬は、錠剤より注射の方が効果があるのですか?漢方はどうですか?
- 糖尿病の薬は、錠剤より注射の方が効果があるのですか?漢方はどうですか?
- 相談者: K.K(48歳・男性) 2012.02.22
数年前はHbA1cが11.7%あり、当時は入院して注射をしておりましたが、現在は錠剤を服用し、HbA1cは7.3%になってます。
糖尿病の薬についてですが、即効性があるのは錠剤よりも注射の方が効果があるのでしょうか。
また、漢方薬にも効果はあるのでしょうか。 - インスリン注射は内服薬に比べると即効性があります。
- 糖尿病はインスリンというホルモンの不足で起こるので、インスリン注射は内服薬に比べると即効性があります。インスリンを分泌するのは、すい臓にあるβ細胞です。このβ細胞は、高血糖が続くと徐々に死滅し再生しないという性質があるので、治療に時間がかかりすぎると改善が難しくなります。
そのため必ずしもインスリン注射が必要とされていない2型糖尿病でも、初期からインスリン注射をしてすい臓のダメージをさけ、血糖値が下がってから内服薬を使用する場合があります。
このような薬物療法の方針、インスリン注射を先に使ってそれから内服薬に切り替える方針をとるか、あるいは内服薬を使用してもあまり血糖コントロールが良くならなければインスリン注射に切り替える方針をとるかは、患者さんの状態によって総合的に判断されます。
また漢方薬についてですが、漢方薬の血糖値を改善させる作用は弱いため血糖値を下げる目的ではあまり用いられず、糖尿病患者の自覚症状である、しびれ、疲労感、冷え、便秘などを抑える目的で使われることが多いようです。