2011年 09月 15日
糖尿病
メディマグ.健康相談室
脂っこいものや炭酸アルコールは糖尿病に悪いですか?
- 脂っこいものや炭酸アルコールは糖尿病に悪いですか?
- 相談者: sho177(54歳・男性) 2011.10.03
現在、糖尿病治療中です。
食事内容について、気になる事があります。
①中華料理など、脂っこいものが好みです。脂っこいものは、糖尿病には大きく影響を及ぼしますか?
②糖尿病には、肝(牛・鶏・豚)はよくないのでしょうか?
③夏場は暑いので、チューハイをよく飲んでいます。炭酸アルコールは、糖尿病に悪いのでしょうか?
よろしくお願いします。 - 食事はカロリー制限の範囲内なら何を食べても問題ありません。
- 糖尿病の食事療法の原則はカロリー制限です。たとえば1日1,800Kcalと指導されていれば、その範囲内なら何料理を食べても問題ありません。ただし、担担麺約800Kcal、チャーハン約750Kcal、麻婆なす約284Kcal、エビチリソース約300Kcalと中華料理はカロリーが高い傾向にあり注意が必要です。最近、糖尿病の人向けに食感を変えずに油を減らすなどの工夫をしてカロリーを低くしたローカロリー中華レシピがネットや雑誌に紹介されるようになってきましたので、参考にされてはいかがでしょう。肝(牛・鶏・豚)を食べることは、カロリー制限さえ守られていれば何ら問題はありません。
飲酒は、たとえば焼酎1杯250Kcalというぐあいにアルコール自体のカロリーが高いこと、アルコールがインスリンの分泌や働きを阻害すること、アルコールと一緒だとつい食べ過ぎてしまうこと、などから糖尿病の人にはあまりおすすめできません。
糖尿病の合併症がないこと、肝疾患がないこと、血糖値が安定していること、飲酒量を自分で制限できること、などの条件がみたされていれば必ずしもアルコールは禁止する必要はないとはされていますが、その場合でも1日の純粋アルコール摂取量が25gを上限とすることと、毎日は飲酒しないようにという指導が推奨されています。