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2017年 06月 13日

総合

総合分類なし

抗体医薬が切り拓く新しいがん治療

抗体医薬が切り拓く新しいがん治療

抗体医薬とはどんなもの?

私たちの体には、体内に異物や微生物(抗原)が侵入したり発生したりすると細胞を守る「抗体」を作り、それらを攻撃、無毒化する免疫システムが備わっています。そのシステムを利用し、抗体を人工的に作り出すことを可能にした薬が抗体医薬品です。

抗体医薬は、抗体の決められた抗原だけに作用する(特異性といいます)特徴をいかして、病気の原因になっている特定の物質に結合させて、働きをとめることで治療や予防を行います。この場合の抗原は、ウィルスや細菌とはかぎりません。たとえば、がん細胞の表面を覆っている特殊なたんぱく質や、免疫細胞が持っている免疫制御に関わるたんぱく質に結合させます。

抗体医薬は、その特異性からこれまで治療が難しかったがんや、アルツハイマー病、関節リウマチなどの治療にも大いに役立つと考えられています。
2016年4月発表の資料によると、日本で承認されている抗体医薬品には、以下のようなものがあります。

がん:アバスチン、オプジーボ
白血病:アーゼラ
高コレステロール血症:レパーサ
喘息:ゾレア
関節リウマチ:レミケード、ヒューミラ

 

従来の免疫療法を超える!新発想の抗体医薬

これまでがん治療で行われてきた免疫療法は、免疫細胞の攻撃力を高める方法が中心でした。いわば、免疫細胞のアクセルを踏む治療法です。しかしがん細胞の方も、免疫細胞からの攻撃をかわす術を身に付けていることがわかってきました。

がん細胞を攻撃する免疫細胞を特に「キラーT細胞」と呼んでいます。キラーT細胞は、がん細胞を見つけると攻撃をしかけます。するとがん細胞は「PD-L1」というたんぱく質を使って、キラーT細胞が持っている「PD-1」たんぱく質に結合し、攻撃にブレーキをかけてしまいます。「PD-1」はキラーT細胞のストップボタンなのです。こうしてがん細胞はいくらキラーT細胞の攻撃力を高めても、その働きを阻止して巧みに増殖を続けます。

免疫細胞のアクセルではなく、ブレーキに作用する新発想の新薬が「免疫チェックポイント阻害剤」と呼ばれる抗体医薬です。

 

新しいがん治療の扉を開けた「オプジーボ」

「PD-1」と「PD-L1」の結合のような免疫抑制機能を「免疫チェックポイント」といいます。小野薬品が開発した新薬オプジーボ(一般名「ニボルマブ」)は、この免疫チェックポイントのブレーキ機能を阻止する「免疫チェックポイント阻害剤」のひとつです。
オプジーボは、キラーT細胞の「PD-1」にピンポイントに結合する「抗PD-1抗体」で、いわばフタの役割をしてがん細胞の「PD-L1」との結合を阻止します。免疫チェックポイントのブレーキが解除されれば、キラーT細胞は再びがん細胞への攻撃ができるようになります。

オプジーボのメリット

①副作用が少ない
これまでのがん治療では、正常な細胞もダメージを受けることでの副作用がありました。オプジーボは、ピンポイントで特定のたんぱく質「PD-1」だけに結合するので、副作用が少ないと言われています(副作用がないわけではありません)。

②治療できるがんの種類が幅広い
メラノーマ(悪性黒色腫)の治療薬として実用化されましたが、肺がんや胃がん、食道がんなど、幅広いがん種への効果が期待されています。

③末期にも適用可能
ほかの治療法がなかった末期のがんにも適用できます。効き始めたら長く効き、再投与も可能です。

④がん細胞に耐性ができない
一般的な抗がん剤の場合、がん細胞に耐性ができ、だんだん効きにくくなるという問題があります。チェックポイント阻害剤は耐性ができることがないので、長く使えます。

 

大きな可能性とコスト面に課題

抗体医薬は決まった抗原にのみ作用する特異性から、副作用の極めて少ない治療や、従来の薬では正常細胞とがん細胞の識別が困難ながん種への適用など、さらなる発展が予想されています。
しかし、大きな可能性の一方で課題もあります。従来の薬よりも、患者さんの経済的負担や医療財政への影響が大きくなってしまう点です。

オプジーボを用いたがん治療では、年間およそ1500万円程度の費用がかかると言われています。患者さんの自己負担額は、高額療養費制度を利用すれば100万円程度ですが、それでもかなり高額な治療法と言えます。

ほかに、高コレステロール血症治療薬として初の抗体医薬であるレパーサ(2016年に承認)も、これまでの治療で使われてきた経口剤(リピトールやクレストール)等と比較して数十倍の薬価になると考えられています。
レパーサもコレステロール血症の原因となる特定の分子に結合し、その働きを止めることでこれまでの薬だけでは治療の難しかった患者さんにも高い効果が期待できます。しかし、その薬価の高さに加えて、一生涯治療を続けなくてはならない対症療法であるため、経済的負担がさらに増大してしまうのです。
今後は、有効性と合わせてコスト面の課題も考慮した生産技術の改良が期待されています。

 

期待される、次世代の抗体医薬

全世界で40種類以上の抗体医薬があり(2016年6月現在)、今後さらに増え続けると予測されています。通常の抗体にはない機能を持たせ、治療の有効性を高める研究も進められています。

次世代型抗体医薬品の一例

◆リサイクリング抗体
通常の抗体は、一度抗原と結合すると一緒に分解されてしまいます。リサイクリング抗体は、抗原を分解した後に再び血液中に戻り、複数回抗原に結合することができるため、効果が持続します。

◆スィーピング抗体
スィーピング抗体は、リサイクリング抗体の技術を応用して、複数回作用する抗体の「結合・解離・分解」の速度を速めた抗体です。

◆バイスペシフィック抗体
通常の抗体は、1種類の抗原にしか結合することができません。バイスペシフィック抗体はひとつで2種類の抗原に同時に結合することで、今までの抗体医薬ではできなかった治療が可能になります。


さらにバイオ技術の進歩により、抗体取得が難しかった抗原の克服や、創薬時間の短縮など、目覚ましい速さで進化しています。世界中で研究が進む抗体医薬によって、近い将来、がんを始め多くの病が撲滅される日が来るかもしれません。

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