2013年 08月 19日
脂質異常
脂質異常症とは?
高コレステロールと関係のある主な疾患
メタボリックシンドローム
中高年男性の2人に1人は「メタボリックシンドローム(代謝症候群)」だとも言われているが、この“シンドローム(症候群)”がどのようなものかご存知だろうか。
厚生労働省の定義を引用すると、メタボリックシンドロームとは“心血管疾患予防を第一義の目的としてハイリスクグループを絞り込むために定義された疾患概念であり、内臓脂肪の蓄積によりインスリン抵抗性(耐糖能異常)、動脈硬化惹起性リポ蛋白異常、血圧高値を合併する病態”である。
もう少しくだいた言い方をすると、肥満(特に内臓に脂肪が蓄積した「内臓脂肪型肥満」)により、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態のことを意味する。
ちなみに「内臓脂肪型肥満」とは、内臓のまわりに脂肪が蓄積するタイプの肥満でいわゆる「りんご型肥満」のこと。自分が「内臓脂肪型肥満」かどうかを調べる方法として一番簡単なのは、ウエスト(へそまわり)を計ってみること。男性は85cm、女性は90cm以上の場合は要注意。腹部のCTスキャンを行い精密に内臓脂肪を測定するなど、病院にてきちんと検査することが望ましい。
また、メタボリックシンドロームと特に関係のある脂質異常症は「高トリグリセライド血症」。飲食過多によりエネルギーとして燃焼されず余った分が中性脂肪(トリグリセライド)となり、肝臓や全身の脂肪細胞に蓄えられ肥満となり、脂質異常症の原因となる。
さてここで自らの生活習慣を振り返ってみよう。もし飽食と運動不足が日常化しているいわゆる「カウチポテト族」である場合は要注意だ。あなたは立派な「メタボリックシンドローム予備軍」である。脂質異常症、糖尿病、高血圧症などの疾患に悩まされる日も遠くはない、かもしれない。