2013年 08月 19日
脂質異常
脂質異常症とは?
コレステロールを知ろう
いわゆる「善玉・悪玉コレステロール」と呼ばれる物は、実は「コレステロール分子」そのものの事ではありません。 コレステロールの役割をさらに詳しく見てみることにしましょう。善玉・悪玉コレステロールの本性は?
コレステロールは血液中を運搬される時にたんぱく質と複合し「リポ蛋白」(たんぱく質と脂質の結合体)となります。
この「リポ蛋白」はたんぱく質の含有割合の違いにより、1)HDLコレステロール(高比重リポ蛋白)、2)LDLコレステロール(低比重リポ蛋白)、3)VLDLコレステロール(超低比重リポ蛋白)、4)カイロミクロンに分類されます。
さてここでこの4つのうち、「HDLコレステロール」と「LDLコレステロール」の2つの働きに注目してみましょう。
まず「HDLコレステロール」ですが、体の隅々に渡る血管壁にたまってしまった余分なコレステロールを抜き取って肝臓に運ぶという作用を持っています。俗に「善玉コレステロール」と呼ばれるのはこのためです。
一方それとは逆に「LDLコレステロール」は、肝臓のコレステロールを体の隅々に運んでしまうという働きがあります。そのため「悪玉コレステロール」と呼ばれているのです。コレステロールの種類
HDLコレステロール 高比重リポ蛋白(俗名:善玉コレステロール) 構成:たんぱく質40~55%
特徴:身体の各組織からコレステロールを肝臓に運ぶLDLコレステロール 低比重リポ蛋白(俗名:悪玉コレステロール) 構成:たんぱく質低比重
特徴:身体の各組織にコレステロールを運ぶVLDLコレステロール 超低比重リポ蛋白 構成:たんぱく質超低比重
特徴:肝臓で生産された中性脂肪を組織に運搬し、血液中で「LDLコレステロール」に変化カイロミクロン 構成:たんぱく質2%・脂質98%
特徴:食物から吸収した中性脂肪を各組織に運ぶコレステロールのその他の役割