2013年 08月 19日
脂質異常
予防と対策のヒント
高コレステロールを予防する食生活

コレステロールを上げる食品

- チョコレート
- ポテトチップス
- ケーキ
- カステラ
- ドーナツ
- アイスクリーム
- 脂身の多い肉
- バターやチーズなどの乳製品
- インスタントラーメン
コレステロールが多い食品

- マヨネーズ
- 全卵(卵黄)
- 鶏肉
- レバー
- イカ
- タコ
- エビ
- たらこ・いくら・かずのこなどの魚卵
危険性ばかりが注目されているコレステロールだけど、身体にはなくてはならないもの。極端に避けるのではなく、摂り過ぎに注意しよう。
食品のコレステロール指数(100gあたり)

- スルメ………………980mg
- すじこ………………510mg
- 鶏卵・うずら卵……470mg
- 焼きイカ……………410mg
- たらこ………………370mg
- 鶏レバー……………370mg
- ウニ…………………290mg
- ししゃも……………260mg
- しらす干し…………250mg
- 豚レバー……………250mg
- 牛レバー……………240mg
- うなぎ蒲焼き………240mg
- バター………………210mg
食事内容によって個人差はあるが、日本人のコレステロール摂取量は1日約300~500mg。コレステロール値が高い人は、1日の摂取量を300mg以下(厚生労働省設定)に抑えないといけません。コレステロールは、卵黄、魚卵、レバー、もつ類、脂身の多い肉やイカ・エビなどの甲殻類に多く含まれています。そして、肉の脂身や霜降り肉・乳製品などの動物性脂肪はコレステロールを上げやすい食品なので、摂取を控えた方がよい。
ふだんの食事にたっぷり取り入れたい!
コレステロールを下げる食品

- ブリ、イワシ、サバ、サンマなどの青魚
- 大豆や豆腐・豆乳・納豆など大豆から作られた加工品
- 植物油(但し、ヤシ油とピーナッツ油は除く)
- 野菜
- 果物
- 海藻類
- きのこ類
「LDLコレステロール値が高い人」と「中性脂肪値が高い人」は気を付ける食べ物が違う?
コレステロール値を正常に保つためには、コレステロールの多い食品だけを控えれば大丈夫かというとそうではなく、それは中性脂肪値にも同じことがいえます。先述のように、コレステロールは体内でも合成されていて、その材料として糖質や脂肪が使われています。
コレステロール値が高い | 中性脂肪が高い | 両方とも高い | |
---|---|---|---|
エネルギー量の制限 | ● | ● | ● |
コレステロールを 多く含む食品の制限 |
● | ● | |
食物繊維の摂取を増やす | ● | ● | ● |
甘い食品の制限 | ※ | ● | ● |
アルコール類の制限 | ※ | ● | ● |
※甘いものや脂肪分の高い食べ物の過剰摂取、食べ過ぎや飲みすぎは肥満を招き、コレステロールや中性脂肪の上昇につながってしまうので注意しましょう。
まめ知識
- 卵は食べない方がいい? コレステロール値の高い食品の代表に卵が挙げられます。それなら食べなければいい、と思うかもしれませんが、卵には良質のたんぱく質のほかビタミンAやB2、ミネラルが豊富。そのうえ、卵黄にはコレステロールが血管に張り付くのを防ぐ成分レシチンも含まれています。つまり、食べ過ぎないようにすることが肝心。高コレステロールの人は、1日1個が限度です。また毎日食べることは避け、小さめのMサイズを選んだりうずらの卵で調節するなど、食べ方を工夫してください。
- バランスの良い食生活を コレステロールを気にしすぎるあまり、食生活が偏ってしまうとかえって健康を害してしまいます。イカやエビは高コレステロールですが、一方でコレステロールの燃焼を促進させる働きのあるタウリンが豊富。このように、食品にはそれぞれ何かしら身体に必要な栄養素が含まれています。毎日の食事は、いろいろな食品をバランス良く摂ることが大切です。
- コレステロールを上げる-動物性脂肪- コレステロールを気にするなら、まず動物性脂肪の摂取を控えること。肉の脂身はうま味のもとですが、ソーセージや霜降り肉は避けて脂身の少ない赤身肉に。バターや生クリーム、アイスクリーム、チョコレートにも動物性脂肪は多く含まれています。
- フルーツの食べ過ぎに要注意 フルーツの糖質は単糖類で身体に吸収されやすいため、食べ過ぎるとカロリーオーバーになってしまう可能性もあります。夕食後はエネルギー代謝が少ないので、朝や昼に食べるのがおすすめ。