2013年 08月 19日
脂質異常
予防と対策のヒント
中性脂肪をコントロールする食生活

1日2食のまとめ食いは、中性脂肪を増やす?!
摂取するカロリーを減らそうと、食事の回数を減らすのは?。食事と食事の間が長くなると、身体は次の食事までのエネルギーとして、体内に中性脂肪を蓄えようとします。そのため、カロリーは抑えられても結果として中性脂肪が溜まってしまいます。また、空腹時は肝臓で多くのコレステロールが作られることも分かっています。油の種類と特徴を知っておこう!
動物性脂肪には悪玉コレステロールを増やす「飽和脂肪酸」が多く、魚や植物の油には悪玉コレステロールを減らしてくれる「不飽和脂肪酸」が多く含まれています。脂質異常症を予防するならバターよりマーガリン、マーガリンよりはオリーブ油をはじめとする植物油を摂るようにするといいでしょう。ただ「動物性脂肪じゃないから」と植物油を摂り過ぎると、悪玉だけでなく善玉コレステロールをも減らすことに。
油の摂取もバランスが大事。飽和脂肪酸1に対して、不飽和脂肪酸1.5~2の割合で摂るのが理想的。酸化した油は身体にさまざま悪影響を及ぼすので、使わないように!
代表的な脂肪酸 | 特徴 | 多く含む食品 | ||
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飽和脂肪酸 | パルミチン酸、 アラキジン酸など |
摂り過ぎると、肝臓でコレステロールの合成を促進して悪玉コレステロールを増加させる。常温では液体にならず固体のままなので、人の体内では凝固しやすい | 豚や牛の脂肪分、ラード、バターなどの乳製品、スナック類やお菓子などの加工食品、パーム油(植物油の一種) | |
不飽和脂肪酸 | 多価不飽和脂肪酸 | リノール酸、EPA・ DHAなど |
リノール酸 悪玉コレステロールを減らしてくれる。 ただし、摂り過ぎると善玉コレステロールまで減らしてしまう | リノール酸 サフラワー・ひまわり・サラダ・紅花・大豆・ごまなどの植物油、ごま・松の実など種実 |
EPA・DHA 悪玉コレステロールを減らすうえ、善玉コレステロールを増やす働きがある | EPA・DHA 青魚 ※詳しくはこちら |
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一価不飽和脂肪酸 | オレイン酸など | 悪玉コレステロールを減らしてくれる | オリーブ油、なたね油、調合サラダ油、ヘーゼルナッツ、マカデミアナッツ、アボカドなど |