ボランティアの声

南 哲二さん(64歳)・中西 勇二さん(61歳)

南 哲二さん・中西 勇二さん 南さん(写真左):糖尿病の治験に参加しています。
中西さん(写真右):私も糖尿病の治験に参加しています。


――治験に参加されたきっかけは何ですか?
中西さん:ラジオで治験の話を聞いたのがきっかけです。私は昔から血糖値が高かったんですが、治療はしていなかったんですね。治験なら、無料で新薬を試すことができると聞いて、すぐに電話しました。
南さん:私は、新聞広告を見て申し込みました。私は、体調で気になることがあれば、すぐに病院へ行くタイプだったんです。その上、当時は糖尿病でも定期的に病院へ通っていたので、毎月の薬代・診療代が結構かかっていたんですね。治験なら薬代も診療代も無料だと知って、参加してみることにしたんです。

――治験に参加するメリットとは、何でしょうか?
中西さん:かれこれ7年ほど治験に参加していますが、無料で健康診断をしてくれるし、待ち時間なしで診察してもらえるし、最後に負担軽減費までいただけるし、言うことなしです(笑)。
南さん:自分の体調をチェックできるのも良いですね。今参加している治験では、血糖値を測る機械を貸していただいています。週に2回以上、その機械で血糖値を測定し、自分で記録をつける決まりになっています。私は測定するのが楽しくて、毎日測っています(笑)。
中西さん:「食べ過ぎたな」とか「運動不足だな」とか、すぐ分かるんですよね。ドクターがじっくり相談にのってくださるので、血糖値を下げるコツなんかも、たくさん教えてもらいました。

――お二人が知り合ったきっかけは何ですか?
中西さん:糖尿病の治験で、5泊6日ぐらいの試験だったと思います。8名ぐらいの方が参加されていたんですが、中でも、南さんともう一人の方、3人で仲良くさせていただいて。3人ともまったく違う仕事をしてきて、年齢的にもそれぞれ人生経験が豊かだから、話がおもしろくてね。
南さん:先日は、治験が終わった後、3人で打ち上げ旅行に行きました。お風呂につかって、おいしいものを食べて……。いつもは、ファストフード店で2~3時間しゃべる程度なんですが(笑)。
中西さん:飲みに行くときもありますよ。治験の最終日は、絶対に電車で来ますからね。飲むために(笑)。
南さん:まさか、治験で仲間や友だちができるとは思いませんでした。今になって、「治験って、こんな利用方法もあるんだなぁ」と感心しています。おかげさまで、楽しく参加させていただいていますね。

――今後の目標を教えてください。
南さん:退職してから、小学生向けの陸上競技教室を始めたんです。全国大会への参加に向けて、指導に力を入れていきたいです。また、最近は、ドラマのエキストラの仕事にも挑戦しています。どちらも、楽しみながら続けていきたいですね。
中西さん:私は、これまで通り、仕事に精を出していこうと考えています。仕事をするかたわら、ときどき国内旅行や海外旅行ができればうれしいですね。血糖値が上がりすぎないよう、ドクターにアドバイスをしていただきながら、健康を維持していきたいです。